平成27年度特徴的な事例紹介:コミュニティ・キャンパス佐賀アクティベーション・プロジェクト

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    取組内容

    佐賀大学

    佐賀大学と西九州大学が連携して実施するプロジェクト。佐賀県全域をキャンパスと位置づけ、「地域創成」「環境保全」「健康増進」「地域経済の研究」「地域保健医療充実」「デザインによる地域再生」「アグリ資源活用」等をテーマに、地域におけるサービス・ラーニングや問題解決型学修を重視した教育カリキュラム改革を実施。学生・教職員による実践的な教育・研究を通して、地(佐賀県域)と知(教育研究)のアクティベーション(活性化)を進めることで、佐賀の地における知の拠点としての機能を強化します。本プロジェクトは、佐賀県及び6市1町と連携し、地域での学修機会を増加させ、実効性と持続性のある全学的なプロジェクトとして推進しています。

    平成27年度特徴的な事例紹介_佐賀大学

    平成27年度特徴的な事例紹介_佐賀大学(PDF:603KB)

    学生・教員インタビュー

    インタビュー

    《この方々に伺いました》
    理工学部都市工学科 4年 住田 裕美さん  
    理工学部都市工学科 4年 増森 遥香さん
    経済学部経済学科 3年 金沢 昂紀さん
    経済学部経済学科 3年 尾崎 北斗さん
    地域創生推進センター 副センター長/COC+事業実施代表 五十嵐 勉教授
    大学COC事業実施代表 三島 伸雄教授
    大学COC事業 コミュニティ・キャンパス佐賀 三島 舞コーディネーター


    学生たちは地域の問題を自らの問題、社会全体の問題として認識し、当事者意識を持って取り組んでいます。大学は企画力・実践力を有する専門職業人を養い、今後はインターンシップも強化していく予定です。

    地域志向科目をきっかけに自分の行動が変わった

    (住田さん)地域志向科目「建築・都市デザイン特別講義(環アジア国際セミナー)」で、重要伝統的建造物群保存地区に認定される鹿島市肥前浜宿について歴史等を学び、最後に各学生グループが考案した建築デザイン案を地域の方にプレゼンテーションしました。以来、鹿島市の古いまち並みを守りつつ、どう活性化するかについて考えるようになり、卒論で題材にしました。地域に通うことで少しずつ地域の方に顔を覚えてもらい、訪ねて行くと必ずお茶を出していただける場所もでき、地域で活動しているNPOから、調査に協力してもらいたいと依頼もありました。1年では不十分と感じたので、大学院へ進学し、これからさらに研究をしながら地域に密着し続ける予定です。鹿島市に関わっていなければ地域の抱える問題に向き合えていなかっただろうし、職業の選択肢が増えていなかったと思います。

    (増森さん)「建築・都市デザイン特別講義(まちなか再生プロジェクト)」で佐賀市のイルミネーションイベント「サガ・ライトファンタジー」に関わることができました。以前は佐賀市内を歩くことすらあまりなかったのですが、受講後は佐賀市が実施しているエリアマネジメント協議会(佐賀市中心部まちづくりに関する協議会)に参加するようになりました。企業や自治自治体の方も多く参加されています。来年度もライトファンタジーに参加して、協議会で学んだことを活かしていきたいと思います。

    (尾崎さん)佐賀大学に入学するまでは佐賀県は「何もない」というイメージを持っていました。ですが地域連携や経済政策の授業を通し、地域の方とFace to Faceで話して、佐賀は住環境もいいし、食べ物もおいしく、今では佐賀を好きになりました。また、今までは授業を受けてそのままにしていたものを、地域志向科目「演習(3年)」を受講してから実際に行動に移そうと思うようになりました。ゼミでフットパスを活用した地域活性化のため、コースづくりをしているなかで、熊本県に視察に行き、もっと他県のフットパスについて知りたいと思うようになりました。実家に帰省したときには近隣でフットパスに取り組んでいる団体に連絡をとるなど積極的に動き、自分の知らない自分に気づくことができました。

    (金沢さん)地域志向科目は、改めて佐賀のことについて調べ、佐賀の良さや誇りに気づくという部分で役立っていると感じます。当初は地域に関わろうという意識はなかったのですが、学んでいくうちに自分なりの課題意識が見えてきて、自分が積んできた経験や知識をどう活用できるのかを考えるようになりました。さらに発展して「県のトップは一体どのようなことをしているのだろう」と思い、県庁のインターンシップに行きました。地域志向科目を受講することで県内就職につながったり、大学卒業後の仕事に生きるはず。培った郷土愛が、学生を佐賀にとどまらせることに寄与しているのではないかなと思います。


    学生の成長を測るため、ラーニング・ポートフォリオを義務化

    (五十嵐教授)大学COC事業の取り組み以降、主体的に活動する学生が増えたと思います。以前から学生や教員が地域に入ってはいましたが、それらはイベントの手伝いや研究の一環として一時的なものでした。今は年間を通じて地域に入っているので、地域との関りは深くなっています。学生の成長を測るためには、ラーニング・ポートフォリオを義務化し、学生に自身の活動を自己評価・自己確認させます。「社会人基礎力調査」によっても客観的評価を行います。また、COC+では地元就職率の向上のため、地元で働くためのキャリア教育を行う必要があります。具体的にはインターンシップ強化を図っていきます。また、地元企業と大学生のマッチングはまだまだ大きな課題があり、改善する必要があります。

    今後COC事業を続けていく上で必要なこと

    (五十嵐教授)今年度、嬉野市で新しく地域活性化事業を行った方は、大学と一緒に活動できたことに対して非常に感謝されました。涙を流しながらありがとうと言ってもらえました。こうしたことをしっかり形にする意味でも、地域住民の方に対するアンケートを実施した方が良いと思います。お世話になった地域に対して戸別訪問でインタビューを行い、定性的なデータとして収集していきたいと思っています。
    今後も大学と地域が連携を行っていく上では、間に立つ人、コーディネートできる人が重要です。それは、大学側にも必要ですし、地域側にも必要です。元地域おこし協力隊で現在は役所にお勤めの方が、地域側の調整を行っていただいたおかげでスムーズに連携できた例もあります。


    • 平成27年度特徴的な事例紹介_佐賀大学(詳細版)はこちら

    平成27年度特徴的な事例紹介_佐賀大学(詳細版)(PDFファイル:768KB)

    • 佐賀大学の取り組み内容はこちら

    佐賀大学の取り組み(PDFファイル:431KB)

    平成27年度『特徴的な事例』選定基準


    地(知)の拠点整備事業のフォーローアップの1つとして、毎年度、各大学等が学生、教職員、連携自治体に対して実施するアンケート調査において、数値が上昇しているCOC採択機関に対し、インタビューを実施しましたので「特徴的な事例」としてご紹介させて頂きました。



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