課題解決型教育(PBL)による地域協創型人材養成

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    取組内容

    島根大学

    島根大学では、地域を知るための「地域基盤型教育」と専門知識を地域課題解決に活用することを学ぶ「地域課題解決型教育」の整備・強化を全学的に行い、専門教育を活かした地域志向教育を行っています。さらにCOC人材育成コースを設置して、各学部の地域貢献人材育成入試を通じ、より地域志向の高い学生を受け入れています。コース生は各学部の専門教育を受けながら、所属学部を越えて共に地域に関する学びを深めます。
    研究面では、学際的な研究者クラスターであるプロジェクトセンターの機能強化により、防災・六次産業化・たたらナノテク・膵がん撲滅等の地域課題解決型研究を推進し、その研究成果や課題解決プロセスを教育に活かしています。

    具体的な取組事例

    具体的な取組事例(PDF:1.85MB)

    学生・教員インタビュー

    インタビュー

    地域と協働して地域の課題解決を一緒に行うプロジェクトであるJR西日本米子支社と連携した山陰未来ドラフト会議に参加し、学生たちに色々な人との協働の中で自分の力を発揮してもらえるよう、新たな挑戦をしてもらっています。今後PBL科目として開設する予定です。

    《この方々に伺いました》
    法文学部法経学科 4年 新藤 正春さん
    生物資源科学部農林生産学科 3年 川本 裕哉さん
    総合理工学部物質科学科 2年 篠崎 真碩さん
    地域未来戦略センター長 生物資源科学部 松崎 貴教授
    地域未来戦略センター COC事業部門長 高須 佳奈講師
    地域未来戦略センター COC事業部門 中野 洋平助教


    地域と協働して生まれたもの

    新藤さん 所属している新聞部のご縁からプロジェクトに参加し、松江市島根町の公民館長や地域の方にお話を聞きながら、島根町の資源を使い産業を復活させて地域を盛り上げようという地域活性化プランを企画しました。地域の方にわざわざ時間をとっていただいたのに思うようにいかず困ったこともありましたが、とても勉強になり、新鮮でした。色々プランを考えていく中で地域の方50人程に集まってもらいワークショップを行いました。プラン発表会にも地域の方が見に来てくださって、「よかったよ」と言っていただけて、良い関係が作れたなと思っています。

    川本さん 元々地域に眠っている資源を、地域を盛り上げるために活かすことに興味があり、先生に誘われてプロジェクトに関わりはじめました。島根町の資源について知ることができ、実際にかつて使われていた油桐を用いて企画できたことが自分にとって大きかったです。最初は都会の方がいいなと住んでいて思っていましたが、のんびりしてる地方の方が楽しいなと気付き、もっと地域の人と話してみたいな、地域に入ってみたいなと思うようになりました。

    篠崎さん 私も入学当時『なんでこんなに田舎なんだろう』と地元との違いに戸惑っていました。でも地域志向科目の「中山間地域フィールド演習」で雲南市役所の方々と出会い『活性化していきたい、地域を良くしていきたい』という気持ちを身近で感じることができました。地域の方の影響を受け、自分の住んでいるところにもっと目を向けなくてはと思うようになりました。プロジェクトには、地域に目を向けることで今までに経験したことがないことができるのではと参加しました。地域の方と話し合う場では、経験量や知識量が不足していて、自分が役に立っているのかわからないときもありましたが、今では地域についての知識がつき、それを踏まえて考えることができるようになり、自分にも何かできることはないかと探すようになってきました。


    地域貢献人材育成入試・COC人材育成コース新設 全学部地域志向へ

    高須講師 各学部に所属しながら「COC人材育成コース」で学ぶ学生を選抜する地域貢献人材育成入試を始め、来年度から入学生を受け入れます。地域課題に対応するためには、一つの分野の知識だけではうまくいきません。学部を越えた色々な人との協働の中で自分の力を発揮してもらうよう、コース独自の教育環境を構築しています。この入試の特徴は、出願「する」「しない」に関わらず、出願前から「面談会」を通じて高校生を育成する「育成型」の入試であるという点です。この面談会では、本学職員が高校生と一対一で向き合い、地域課題について考えていることや、将来どのように社会に貢献したいのかを対話することで高校生の意欲を高め、今すべきことを明確にしていこうとするものです。

    松崎教授 結果的に面談会は高校生にとってすごく評判良かったと聞いています。自分はどこでどういうことをやりたいのか決まらなかったけれど、話している中で少し整理されて固まったというケースがいくつもあったそうです。地域の方からも高い期待を寄せていただいています。地域活動を特定の学部、特定の人だけがやっていればいいのではなく、大学全体をあげてやっていかないといけない、という意識が広まってきました。毎年その意識は変化し、少しずつ皆さんに理解していただいて、協力が得られやすくなってきています。

    中野助教 大学における地域志向教育は、既存の教養科目を地域志向科目として整理するだけでは不十分だと思います。本学では、専門科目にまで踏み込み、自身の専門性を地域課題にどのように対応させるかを学ぶキャップストーン科目の設置、開発を行っています。さらにそこへ向けて地域の基礎知識を学ぶベースストーン科目を教養・専門双方で整備しています。

    学際的研究者クラスター「プロジェクトセンター」

    高須講師 COC事業はプロジェクトセンターを軸にしながら研究を進めています。学際的に研究者をクラスター化するということと、地域課題に対して私たちができるソリューションを探していくというものになっています。現時点では15のセンターがあり、最初は8のセンターだったものからCOC事業申請時以降増えています。中でも、くにびきジオパークプロジェクトセンター、自然災害軽減プロジェクトセンター、農林水産業の六次産業化プロジェクトセンターについては、地域とワーキンググループをつくり、連携自治体とともに事業を進めています。取組みが経年的に進んでおり、成果が出てきています。

    インタビュー抜粋版(PDF:710KB)


    • インタビュー詳細版はこちら

    インタビュー詳細版(PDFファイル:731KB)

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