「JCB一般カード」を発行するJCB株式会社は、㈱日本クレジットビューロー(略称JCB)として創業し、60年を超える老舗カード会社です。

日本で初めて汎用型クレジットカードを発行し、1981年にはアメリカ以外のクレジット会社初の国際ブランドとしても展開を開始しました。

現在に至っても日本唯一の国際ブランドとして高い人気を誇っています。 

JCB一般カードは、JCBのプロパーカード全14種類を代表する一番オーソドックスなカードで、非常にシンプルながら、多方面の楽しみ方ができるカードとして初心者から玄人まで万人に愛されています。

クレジットカード枠の他に、キャッシング枠も用意されているのでキャッシング おすすめの会社でもあります。

しかし、その沿革からJCBプロパーカードの敷居はとても高く感じる方が多いのではないでしょうか。

このページでは、JCB一般カードの審査に関する情報を深掘りして解説します。

JCB一般カードの審査難易度は高くない

まずは皆さんが一番知りたいであろうJCB一般カードの審査難易度について、解説しましょう。

結論を先出ししてしまうと「JCB一般カードの審査難易度はさほど高くない」と考えられます。

JCBは他カード会社同様に審査基準について一切の情報を公表していません。
言うならばJCB独自基準により会員判定をしているということです。

 審査についての情報がないのに何故難易度が高くないと判断できたのか?と疑問に思う方もいるでしょう。
これはクレジットカード業界全体的に見た一般的な見解です。

クレジットカードの審査難易度は、一般的に考えられるいくつかの事実からある程度判断できます。

JCB一般カードの審査難易度が高くない5つの理由

JCB一般カードの審査難易度がさほど高くないと判断できる5つの理由について、解説します。

どれもJCB審査基準とは関係なく、クレジットカード審査の一般的な考え方を元にした当サイトの見解ですので、誤解のないよう注意してください。

①申込資格に幅がある

JCB一般カードの申込資格は、下記の通りさほど難しいものではありません。

18歳以上で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上で学生の方。一部お申し込みになれない学校があります。 JCB公式サイト|個人クレジットカード|【JCB ORIGINAL SERIES】JCB一般カード

「18歳以上」のみを申込資格とする流通系年会費無料カードと比較すれば、難易度が高く見えるでしょうが、クレジットカード全体で見ればさほど難しいものではないのです。

実際にJCB一般カード申込画面の職業欄には「パード・アルバイト」、「年金収入」、「主婦または主夫」などの選択肢があります。

「不動産などによる収入」という選択肢がありますが、その他に株の配当やアフィリエイト収入などで生計を維持している場合も、継続収入として認められます。

 申込資格に該当することと審査に通過することは別ですが、申込資格に該当しなければスタートもできません。
申込資格にある程度幅があるということは、申込の間口を広げ多数の方が申し込める環境を作り、カードを積極的に発行しようという姿勢が見えます。

 これは、キャンペーンも同じです。入会キャンペーンを実施しているカードは、積極的にカードを発行したい、会員数を増やしたいという考えがあります。
だからこそキャッシュバックやポイント還元などの金銭的負担を負ってまで、キャンペーンを実施するのです。

JCB一般カードも様々なキャンペーンを実施し、入会促進に励んでいるように見えます。

これらのことから、JCB一般カードは積極的にカード会員を増やそうという姿勢があるため、積極的に落とす審査ではなく、選ぶ審査を実施していると考えられます。

②JCB一般カードの発行元JCBは信販系である

クレジットカードは発行元カード会社の系統により、ある程度審査難易度がわかります。

JCB一般カードを発行するJCBは信販系カード会社に入るため、審査難易度がさほど高くないと判断できるのです。 

【系統別審査難易度】消費者金融系 < 流通系 < 信販系 < 交通系 < 銀行系 < 外資系

消費者金融系クレジットカードにはプロミスカード(プロミスと三井住友カードの提携発行)、ACマスターカード(アコム発行)、Tカードプラス(SMBCモビットと三井住友カードの提携発行)があります。

消費者金融系は、他社がクレヒスなどを重視するのに対し、現在の支払い能力を重視する傾向があり、その他の基準も消費者金融独自の基準のため、審査に通りやすいと言われています。

流通系には楽天カードやイオンカード、エポスカードなどが含まれ、現在発行されているクレジットカードの中で一番数が多いです。

自店でのショッピングを促進する目的があるため、比較的柔軟な審査により発行枚数を増やす傾向があります。

次いでJCBが含まれる信販系ですが、その名の通り信販会社が発行するクレジットカードで、JCBカードやジャックス、ライフカード、オリコカードなどが発行するカードを指します。 

信販会社はクレジットカードに限らず、各種ローンや保証関係など様々な商品を取り扱っており、各社それぞれに長い歴史で培った実績とノウハウを持っています。

カード発行を精力的に行う流通系と比較すると審査難易度は高くなりますが、属性情報が強く影響する銀行系ほど審査難易度は高くなく、クレジットカード全体でみると平均的な審査難易度と言えるでしょう。

次いでVIEWカードなどの鉄道系、JALカード、ANAカードなどの航空系をまとめた交通系カードが審査難易度が高いと言われています。

 信販系よりも審査難易度が高くなる銀行系は、三井住友カード (NL)や三菱UFJカードVIASOカードなど銀行やそのグループ会社が発行するカードを指します。

銀行系カードの審査では、属性情報やクレヒスが重視され、安定的な収入や過去に金融事故を起こしていないことなどを重視するため、比較的審査難易度が高いとされています。

審査難易度が一番高いと言われている外資系は、ダイナースクラブやアメリカン・エキスプレスがあります。
外資系は審査難易度というよりも申込資格が厳しく、20歳未満や学生、パート・アルバイトや主婦などは申込自体ができないことがほとんどです。

③JCB一般カードはカードランクが一般である

クレジットカードのランクによっても審査難易度が変わります。

【カードランクによる審査難易度】

一般カード < ゴールドカード < プラチナカード < ブラックカード

 JCB一般カードは、その名の通り一般カードのため、一番審査難易度が低いのです。

 JCBが発行する代表的なカードに置き換えると、下記のようになります。

JCBザ・クラス < JCBプラチナ < JCBゴールド < JCB GOLD EXTAGE < JCB一般カード < JCB カード W

JCBカードWは若年層向けの年会費無料カードのため、JCB一般カードよりも審査難易度が低く、JCB GOLD EXTAGEは若年層向けカードですが、ゴールドカードということでJCB一般カードよりも審査難易度が高いと考えられます。

④年会費の金額と無料条件が低めである

クレジットカードの審査難易度と年会費は比例する場合が多く、年会費が安いほど審査難易度も低くなると言われています。

JCB一般カードは、年会費1,375円(税込)のカードのため年会費無料カードよりは審査難易度が高くなります。

しかし、オンライン入会の場合は初年度年会費無料になり、翌年以降も比較的簡単な条件をクリアすることで年会費が無料になるため、年会費無料カードに近い審査難易度だと考えてよいでしょう。

JCB一般カード年会費無料条件】

下の2つの条件を満たすと、翌年の年会費無料 (1)MyJチェックのご登録(年会費お支払い月の前々月19日まで) (2)年間合計50万円(税込)以上のショッピングのご利用※4※4 集計期間はご入会時期に関わらず、毎年12月16日~翌年12月15日です。ただし、ご利用加盟店からの売上票が集計期間後にJCBに到着した場合は、ご利用日が集計期間内であっても翌年分の集計となりますJCB公式サイト|個人クレジットカード|【JCB ORIGINAL SERIES】JCB一般カード

⑤スピード発行に対応している

JCB一般カードは、最短5分発行のモバ即に対応しています。

クレジットカードの審査は、通常の人による審査の他、機械を利用した機械(自動)審査があります。

機械(自動)審査では、申込内容の属性情報を点数化するスコアリングシステムを利用しており、各社が定めたスコアをクリアすれば審査に通過します。

最短数分~数十分のスピード発行に対応するには、機械(自動)審査を利用する必要があるため、JCB一般カードのモバ即でも機械(自動)審査を利用していると思われます。

機械(自動)審査が甘いということではないので、勘違いしないようにしてください。

人が審査をする場合は、隅々まで確認される可能性があるだけでなく、審査担当者の主観も入ることがありますが、機械(自動)審査の場合はそのようなことがないため、結果的に審査難易度が下がる場合があるということです。

人によっては、スコアリングによる審査の方が厳しい結果になる場合もあります。 

口コミからわかるJCB一般カードの審査難易度

JCB一般カードの審査について口コミ情報を見てみると、より具体的な難易度が見えてきます。

審査に通ったという方の口コミには下記のような例がありました。

  • 30代 / 男性会社員 / 年収300万円
  • 20代 / 女性会社員 / 年収200万円未満
  • 主婦 / パート / 年収200万円未満

主婦や派遣社員でも自営業でも審査に通過していることから、JCBの審査の姿勢として、収入が多いかどうかではなく、クレヒスを重視していると推測されます。

審査通過の年収目安はおおよそ以下のようなものと推測されます。

20代:年収200万円前後

20代~40代:年収200万円~400万円未満

CBがクレヒスを重視することを前提に、分割払いや他社カードの返済延滞がないことが審査通過の最低条件になるでしょう。

クレヒスに大きなキズがないのであれば、年収の条件はそれほど厳しくないため、JCB一般カードの審査には充分に通ると考えていいでしょう。

JCB一般カードの審査に落ちた7つの理由

JCB一般カードに申込後、審査に落ちた方はその理由を知りたいと思いませんか?
また、これから申込する予定の方は自分に審査落ちの理由になることがあるか確認したいのではないでしょうか。

実際に審査についての詳細を知りたいという声を多く聞きます。 

特に今まで審査に落ちたことがない方は、「なんで自分が?」、「審査に落ちるなんて恥ずかしい…」などネガティブなことばかり考えてしまうでしょう。

毎年申込件数に対して75%前後しか契約に至っていません。

もちろん審査に合格しても契約をしなかったという申込もありますが、契約に至らなかった25%の多くは審査に落ちたと考えられます。 それだけ多くの否決申込があるのですから、一度や二度審査に落ちたことでそうネガティブにならず、次への対策のために原因を知る方が得策でしょう。

span>JCBに限らず全てのカード会社は審査結果に関する問い合わせを受け付けていませんし、連絡したところで「自社基準で総合的に判断をした…」などとしか教えてもらえません。

これは仕方のないことですが、審査落ちの理由や原因がわからなければ、その後の対策もできませんよね。 

そこで今回は、JCB一般カードの審査に落ちた(落ちる)理由・原因について一般的な見解で解説します。 

①申込資格を満たしていなかった

申込資格を満たしていなければ確実に審査に落ちます。

先述していますが、JCB一般カードの申込資格は下記の通りです。

18歳以上で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上で学生の方。一部お申し込みになれない学校があります。JCB公式サイト|個人クレジットカード|【JCB ORIGINAL SERIES】JCB一般カード

日本語を常用している方であれば、理解できる内容ですが、極稀に記載の事項1つでも該当すれば良いと勘違いする方がいます。

また、学生の場合は「一部お申込みになれない学校があります」の一文にも注目しましょう。

一般的に大学・短期大学・専門学校・大学院はほぼ学生と認められますが、語学学校や研究生、認可外大学などは学生として扱われないことがあります。
大学や専門学校以外に通う学生は、事前にJCBに確認すると安心でしょう。

万が一、申し込みできない学校だった場合もパート・アルバイトをしているのであれば、一般として申し込みしたり、職業欄でその他を選択し世帯収入で申し込みしたりすることも可能です。

②申込内容に不備または、虚偽があった

申込時の入力内容に不備や虚偽があった場合は、審査落ちの原因になります。

氏名を間違える方はなかなかいないと思いますが、生年月日を間違えたり、住所や電話番号を間違えたりする方はたまにいます。

また、虚偽申告をしようとする方はいないと思いますが、年収や勤続年数、他社借入額などを大幅に間違えて申告すると虚偽と疑われ、審査に落ちる可能性もあります。

カード会社は、申告内容を元に信用情報機関に情報開示をしたり、自社のデータベースから過去の取引内容を確認したりすることで、情報の違いに気づくことができるのです。

特に年収が実際より多かった、他社借入額が実際より少なかったなどは、自分を良く見せようとしていると思われてしまうこともあります。

申し込みの際は、申告内容に間違えのないように慎重な入力と十分なチェックを忘れないようにしましょう。

③支払可能見込額を超えていた

JCBは、申告の年収を参考に支払可能見込額を調査し、ショッピング利用可能枠を設定しています。

このルール導入により他社カードで1回払い以外の利用残高が多い場合は、審査落ちの原因となります。

2010年12月に施行された割賦販売法の改正に伴い、ご利用可能枠の設定ルールを変更いたしました。法令遵守のため、ご理解とご協力をお願いします。 対象商品は、ショッピングリボ払い、ショッピング分割払い、ショッピングスキップ払い、ボーナス1回払い、ショッピング2回払いです。ショッピング1回払いは含まれません。 [割賦販売法の改正内容] 過剰なクレジットの利用による消費者被害防止を目的として、クレジットカード会社に次の対応が義務付けられています。 1.支払可能見込額の調査 2.調査に基づくショッピングご利用可能枠の設定 JCB公式サイト|割賦販売法施行に伴うご利用可能枠の設定ルールについて

JCBサイトにも記載がありますが、この利用可能枠の設定ルールは法律に基づくものであり、JCB独自のルールではありません。

このルール導入によりカード会社は、経済産業大臣が告示した支払可能見込額の90%を超える利用可能枠を設定したクレジットカードの発行ができなくなったのです。

尚、このルールは新規発行に限らず、既に保有しているカードにも適用されるため、カード更新時期の調査で利用可能枠が下がったり、カードの更新が停止されたりする可能性もあります。

但し、利用可能枠が30万円以下の場合は、支払可能見込額の調査をせずに延滞等一定条件のみの確認でカードを発行することが可能です。

また、更新に関してもカードの支払残高が5万円未満で正常な支払が行われている場合は、支払可能見込額の調査をせずにそのままの利用可能枠のカードを更新発行できます。

【支払可能見込額とは】

【生活維持費とは】

最低限の生活維持に必要な費用のことで、居住地域により変動します。

支払可能見込額算出で利用する生活維持費は、公的な統計に基づいた金額を採用しており、どのカード会社も同じ金額を利用しています。

このルールで注意しなければならないのは、世帯年収を申告して申し込みする場合です。

専業主婦など自分に収入がない方が配偶者の年収を申告した場合、この支払可能見込額の「クレジット債務」には配偶者の債務も合算されます。

自分は借入残高がなかったり、カードを1枚も持っていなかったりしても、配偶者のクレジットカード債務が多ければ審査に落ちる可能性があるのです。

④信用情報(クレヒス)に問題があった

クレジットカードの審査で必ず確認されるのがクレジットヒストリー(以下、クレヒス)です。

クレヒスは、CICなどの信用情報機関に保管されており、クレジットカードの他、ローンや保証契約など様々な信用取引の契約・支払などの状況がすべて掲載されています。

年齢に見合っただけの年収があるのに審査に落ちた場合は、クレヒスに原因があるかもしれません。

【クレヒスで確認されやすいポイント】

  • 直近2~3か月の支払い延滞がないか
  • 過去に金融事故を起こしていないか
  • 約定日を過ぎた支払いが多発していないか
  • 多重申し込みをしていないか
  • 換金性の高い高額商品を多数購入していないか
  • 短期間にカードの入退会を繰り返していないか
  • 完済前に過払い金請求をしていないか

カード会社がクレヒスで重視するのは、金融事故や返済及び、入金情報です。

現在契約しているカードやローンの数や申告状況との相違がないかも確認しますが、今後の返済能力をチェックするという意味では、借りたものをきちんと返せているかが重要になります。 

金融事故を起こしている場合は言うまでもありませんが、直近に何らかの支払いを2~3か月滞納している方もほぼ審査に落ちると考えて良いでしょう。

クレジットカードの引き落とし日に間に合わなかった場合、後日再振替として引き落としがかかることがありますが、これを繰り返している場合も審査に落ちる可能性が出てきます。

クレヒスには支払い情報以外に申し込み情報も記録され、6か月保管されます。

この情報から同時期に複数のクレジットカードに申し込みしたことがわかると「多重申込」として審査に落ちることがあります。

カード会社が多重申込で一番警戒するのは「貸し倒れ」、次いで「特典目的」です。

どれくらいの期間に何枚に申し込みすると審査に落ちるという決まりはありませんが、1か月間に3枚以上のカードに申し込むと多重申し込みを疑われると思って良いでしょう。

また、支払いと直接的な関係はありませんが、換金性の高い高額商品を多数購入している場合はカードのショッピング枠を現金化している可能性を疑われて審査に落ちるケースもあります。

特典目的で短期間にカードの入退会を繰り返している事もカード会社にとっては、嬉しくない情報です。最近、やたらとCMが増えた過払い金請求もカード会社にとってはマイナス要素になります。

完済後の過払い金請求や借入中でも過払い金で相殺し残債がなくなった場合は、信用情報機関に記録は残りませんが、その他の場合には記録が残るためカード会社も確認できます。

過払い金請求は法律で認められた行為ではありますが、カード会社にとっては自社に損失を出す会員と認識されるため、審査に通りにくくなることは容易に予測できます。

尚、クレヒスで確認する対象となるのはクレジットカードやローン契約だけではありません。意外と見落とされがちな契約がスマートフォンの分割払いや奨学金です。

これらも信用情報機関を通した契約になるため、延滞などがあればカード審査落ちの原因になります。但し、奨学金の中には信用情報機関を通さない契約もあるため、心配な方は事前に確認すると良いでしょう。

自分の信用情報が気になる方は、個人信用情報機関CICに情報開示すれば、内容を確認することができます。
情報開示の際に1,000円程度の費用が発生しますが、手続きはスマホやパソコンを利用して自宅から可能です。

30代のクレジット未経験者も注意が必要?!

過去にクレジットカードやローン、スマホ分割払いなどの契約を一切していないとクレヒスが何もありません。

この状態を俗に「スーパーホワイト」と呼び、審査落ちのリスクに繋がります。

学生や20代前半であればこの状態も当然のことなのでほとんどの場合、問題なく審査に通過します。しかし、30歳を過ぎてスーパーホワイトの場合は注意が必要です。

これはブラックリストと深い関係があります。
ブラックになった場合でも一定年数経過するとその履歴が消え、まっさらな状態になります。

そうです、スーパーホワイトもブラック明けもまったく同じ履歴がない状態なのです。

ちなみにブラック明けで履歴がない状態は「ホワイト」という俗称で呼ばれています。

結局のところ「ホワイト」と「スーパーホワイト」はクレヒス上で区別ができないということです。

「スーパーホワイト」による審査落ちを避けるためには、常にクレヒスを育てる(積み上げる)ことを意識すると良いでしょう。

現金主義でもあえてスマホ端末を分割で購入したり、光熱費などの固定費をクレジットカードで支払ったりすることでクレヒスが積み上げられます。

少額でも毎月継続的にカードを利用し、約定日に支払ったという履歴を残すことが後々の信用調査の大きなプラスになります。

⑤年収(収入)から返済能力に不安があると判断された

年収が安定していないと判断された場合は、返済能力に不安があるという理由で審査に落ちます。 この否決理由は非常に多く審査落ち原因のトップ3に入るでしょう。

年収がある程度の金額だったとしても雇用形態が不安定と判断されることもあります。
クレジットカード審査において一番安定していると判断されるのは、年収が高いことではなく雇用形態です。

特に大手企業に勤務する会社員や公務員は、確実に毎月給与が支払われるとわかっているため信用力が上がります。
反対に自営業や自由業、パート・アルバイトの場合は、毎月安定的な収入を得にくいと考えられてしまうので、カード会社が消極的になります。

特に年収が150万円以下で雇用形態が会社員や公務員以外だと審査の目は厳しくなります。
但し、年収100万円や100万円に満たないパート・アルバイトで審査に通過しているケースもありますので、年収や雇用形態が全てという事ではありません。

この他に勤続年数やクレヒスの内容など様々な情報も加味するからです。

昨今は、雇用形態による不公平性をなくすために、国が様々な動きをしていますし、正規雇用だけが良いとされる時代でもありません。
しかし、クレジットカードの審査においてはまだまだ雇用形態や年収、勤続年数が重視されている事実があることは理解しておいた方が良いでしょう。

⑥過去にJCBとの間で金融事故を起こしていた

JCBとの契約で金融事故を起こしたり、過払い金請求をしたりしている場合には、審査に落ちます。

この場合は、恐らく半永久的に審査に通ることはないと考えた方が良いでしょう。

過去に金融事故や過払い金請求があっても一定年数が経過することで、クレヒスから履歴が消えるためカードやローン契約ができるようになります。

しかし、事故情報が消えるのは信用情報機関が保管するクレヒスのみです。

カード会社はどこも自社の顧客との膨大な取引履歴を保管しており、金融事故や過払い金請求の履歴も含まれています。
これらのネガティブ情報は、期間の経過で削除することはほぼなく、半永久的に情報が残ります。

そのため、信用情報機関で履歴がなくなったとしても、金融事故や過払い金請求の相手となったカード会社の審査には半永久的に通りません。

カード会社からすれば、どれだけ年月が経過したとしても、過去に自社に対して不利益を与えた顧客と再度契約をしたいと思えないのは、仕方のないことです。

⑦在籍確認・本人確認が取れなかった

JCB一般カードに限らず、クレジットカードに申し込みすると本人確認や在籍確認の電話連絡が実施されることがあります。

昨今では、勤務先への在籍確認連絡は人件費や審査時間の短縮などの理由で減少していますが、なくなったわけではありません。

在籍確認や本人確認も審査の一部なので、確認が取れない場合は審査に落ちてしまいます。

もちろん申告した勤務先に在籍していないことが判明した場合は、審査落ち確定ですし、信用情報機関にネガティブな記録が残ります。

本人確認は、申込時に指定した連絡先に電話連絡があり、クレジットカードへの申し込み意思に相違がないか確認します。

本人確認が取れない場合のほとんどが、指定した電話番号へ連絡しても連絡が取れないケースです。恐らく多くの方が携帯電話への連絡を希望しているにも関わらず、登録されていない電話番号からの連絡だから出なかったなどでしょう。

クレジットカードに申し込みした後、数日間は知らない番号でもなるべく電話に出るようにすることで防げるでしょう。

また、在籍確認は勤務先に申込者が在籍しているかを確認するための連絡で、カード会社担当者が個人名(指定すれば会社名を名乗る)で勤務先に連絡します。

ここで確認したいのはあくまでも在籍しているかどうかなので、申込者本人に繋がらなくても問題ありません。 電話口に出た方が「お休みしています。」、「席を外しています。」など、在籍していることがわかる回答があれば終了となります。

在籍確認が取れないケースで多いのが、以下2つのケースです。

  • カード会社の連絡時間が勤務先営業時間外の場合
  • 派遣やパート・アルバイトで、連絡先と実際の職場が異なる場合

主に夜間営業の職場は、カード会社の在籍確認時間と勤務先の営業時間が異なり、いくら連絡をしても繋がらず、在籍確認が取れません。

また、派遣やパート・アルバイトの場合、雇用元を勤務先として申告するように契約時に指定されることが多いですが、雇用元へカード会社が連絡しても個人情報保護の観点から回答してもらえないことがあります。

これらのケースで在籍確認が取れない場合は、申込者にカード会社から連絡が入ることが多いですが、その本人とも先述の理由で連絡が取れなければ八方ふさがりです。

クレジットカードに申し込みする時には、在籍確認があることを前提に連絡経路を整えておくと安心です。

JCB一般カードの発行日数と審査時間

JCB一般カードの審査にはどれくらいの時間がかかり、カード発行までにどれくらいの期間が必要なのでしょうか。

利用する予定がありカードに申し込みする場合は、審査にかかる時間や発行日数の目安も確認しておかないと利用予定までにカードが手に入らなくなってしまいます。

JCB一般カードの発行日数はカードタイプで変わる

JCB一般カードはカード券面にカード番号があるタイプとナンバーレスタイプの2種類があり、申込時に自由に選択することができます。

この時、選択したカードタイプにより発行日数が大幅に変わります。

ナンバーレスカードはモバイル即時入会サービス(以下、モバ即)を利用できるため最短5分ですが、番号ありタイプはモバ即を利用できないため最短3営業日、通常約1週間となります。

通常申込での発行日数の差は、本人確認書類の提出方法や口座設定方法によるものです。

尚、モバ即は9:00~20:00に申込完了分のみが対象となり、この時間を過ぎた場合は翌日扱いになるので注意しましょう。

また、モバ即を利用するためには、下記3つの条件もクリアする必要があります。

  • ショートメッセージが受信できるカメラ付スマホを持っている
  • 有効期限内の運転免許証、マイナンバーカード、在留カードを持っている
  • オンライン口座設定ができる

参考:JCB公式サイト|よくあるご質問|モバイル即時入会サービス(モバ即)とはどのような入会方法ですか?

発行日数だけを見ると最短5分でカード番号が発行されるモバ即を利用したくなりますが、急な利用予定がないのであれば一度ゆっくり考えることをおすすめします。

モバ即を利用した場合も後日、プラスチックカードが郵送されますがナンバーレスカードのためカード券面にカード番号、有効期限、セキュリティコードの記載がありません。

これらのカード情報を確認するにはJCB提供のアプリMyJCBにログインし、確認する必要があります。
ネットショッピングを頻繁に利用する方は、クレジットカード情報を見ながら入力しなければならないため、その都度アプリを起動し、入力する手間が発生します。

世代や電子機器の使い慣れなどにより変わると思いますが、中にはアプリを起動してカード情報を確認することが手間だと感じる方もいるようです。

発行日数だけでなく、今後長期的に利用するために自分のライフスタイルに合ったタイプのカードを選ぶと良いでしょう。

モバ即はスコアリングで圧倒的に審査時間が短い

モバ即を利用した場合、最短5分でカード番号が発行されるため必然的に審査時間も短くなります。
審査がこれだけ早く行えるのは、機械の力を借りているからです。

スピード発行対応のクレジットカードは、基本的にスコアリングシステムによる機械審査を採用しています。 

スコアリングシステムは、申込時に申告した属性情報や現状のクレジット利用内容を点数化し、JCBが定めた基準以上の点数であれば審査に通過するというものです。

但し、スコアリングシステムだと審査が甘くなると考えるのは、間違いです。

スコアリングシステムで審査を開始したとしても、信用情報に不審点や気になる点がある場合は、この限りではなく人の目による審査が加わり、発行までの時間も長くなります。

また、人によってはスコアリングの方が、より審査通過が難しくなることもあります。

属性情報や借入残高などの情報を点数化する際、雇用形態や残債などの状況によりスコアが低くなれば審査に落ちる可能性が出てくるからです。

人が見れば納得できる事情がある場合でも、機械的に審査をすると事情云々は関係なくなります。

審査状況はいつでもネットで確認可能

申し込み後は、誰でも審査状況が気になることと思います。
特に利用予定がある中で申し込みした方は、カードを利用できるかどうかで先の予定が変わるので、より早く結果を知りたいですよね。

そのような時は、ネットを利用して審査状況を確認すると良いでしょう。

JCB一般カード申込後、申込完了メールが届けば「入会メッセージボックス」または、「判定状況確認ページ」で審査状況を確認することができます。

審査状況確認には、下記2点が必要です。

  • 申し込み完了メールに記載されている16桁の入会受付番号
  • 申込時に設定した8~20桁の判定状況確認用キーワード

JCB一般カードの審査に落ちないための5つの対策

繰り返しお伝えしている通り、JCB一般カードの審査基準は公表されておらずJCB以外の第三者には知り得る情報ではありません。

しかしながら、一般的な審査対策をすることがJCB一般カードの審査合格対策にも繋がることは間違いありません。 

一度審査に落ちれば、その後の審査にはどうしても通りにくくなってしまいます。

そんな悪循環を避けるためにも申込前に審査対策をすることをおすすめします。

審査落ち対策①入会申し込みは落ち着いて正確に

まずは、やはりJCB一般カードの申込画面で誤った情報を入力したり、必要な情報を入力し忘れたりしないようにしましょう。

早くクレジットカードが欲しいという思いばかりが先走り、急いで入力したために内容を間違えてしまっては本末転倒です。

また、勤続年数や居住年数などすぐに思い出せない情報も申告が必要になりますが、曖昧な記憶で適当に入力しないようにしてください。

勤続年数も居住年数も1年違うだけでスコアリングのスコアが変わる可能性もあります。 

連絡先電話番号や勤務先電話番号は本人確認、在籍確認で必要になりますので、この番号も間違えていないか確認しましょう。

審査落ち対策②複数のカードに申し込みをしない

先述した通り、複数枚のクレジットカードに同時申し込みをすると「多重申込」として審査に落ちる可能性が出てきます。

審査に通過するか不安かもしれませんが、グッと堪えて申し込みするカードは厳選しましょう。

どうしても複数枚申し込みしたいカードがある場合は、1か月間に2枚までにした方が安心です。

2枚以上申し込みをしても問題なかったという口コミもちらほら見られますが、3枚申し込みをして審査に落ちたという口コミもあります。

口コミなどを参考にする場合は、自分にとって都合の良い口コミだけでなく反対の口コミも参考にするようにしましょう。

審査落ち対策③キャッシング枠を設定しない

まずはJCB一般カードを発行してもらうことを目的に、申込時にはキャッシング枠を設定しないことをおすすめします。

クレジットカードのショッピング枠とキャッシング枠は異なった法律を基に審査しますので、キャッシングを希望すると異なる審査をするため、審査時間も長くなります。

場合によってはキャッシング枠を希望したばかりに審査に落ちるという事態まで招きかねません。

キャッシングを目的としてJCB一般カードを作る場合は別ですが、それ以外の場合はキャッシング枠を設定せずに申込することでよりスムーズで安心した審査になるでしょう。

審査落ち対策④クレヒスは常にキレイに育てる

一朝一夕でできることではありませんが、クレヒスは常にキレイに育て続けましょう。

クレヒスを育てるのは利用実績と返済実績であり、その金額ではありません。

少額でも継続的にクレジットカードやローンを使い、返済することが後の審査に良く影響します。

万が一、返済が遅れてしまった場合でもすぐに諦めるのではなく、その後の返済で遅れが出ないようにしましょう

審査落ち対策⑤申し込み後の着信は必ず出る

JCB一般カードに申し込みした後は、本人への意思確認や勤務先への在籍確認連絡が入る可能性があります。

どんなにクレヒスが立派で年収が多くても、この確認ができなければ審査に落ちてしまいます。

申込後の数日間は携帯への着信に注意し、可能であれば勤務先にも在籍確認連絡が入ることを伝えるとより安心でしょう。

JCB一般カードの基本情報

年会費(税込)1,375円 ※オンライン入会は初年度無料 ※下の2つの条件を満たすと、翌年の年会費無料 1.MyJチェックの登録 2.年間税込合計50万円以上のショッピング利用
国際ブランドJCB
申込条件18歳以上で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。 または高校生を除く18歳以上で学生の方。 一部お申し込みになれない学校があります。
家族カード年会費(税込)440円 ※本会員年会費が無料の場合、家族会員も無料
ETCカードカード1枚に対し1枚発行可能 年会費・発行手数料無料
付帯保険海外旅行傷害保険(最高3,000万円) 国内旅行傷害保険(最高3,000万円) ショッピングガード保険(海外のみ最高100万円) JCBスマートフォン保険(年間最高30,000円)
発行日数ナンバーレスカード:モバ即利用で最短5分 通常カード:最短3営業日
還元率0.5%~5.0%
ポイントプログラムOki Dokiポイント
電子マネーQUICPay/QUICPay+/iD/nanaco/楽天Edy/WAON/交通系電子マネー
スマホ決済Apple Pay/Google Pay

JCB一般カードに関するQ&A

Q:CB一般カードは在籍確認がありますか?

A:在籍確認は実施されています。但し、人件費や審査時間の関係で省かれる場合もあるため、実際は在籍確認がなかった方もいます。

Q:JCB一般カードの審査は甘いという噂は本当?

A:JCB一般カードの審査は甘くありません。クレジットカードの審査に甘い審査はなく、どのカードでも各社の基準に則った審査を実施しています。

Q:キャッシングを希望すると審査は厳しくなりますか?

A:キャッシングはショッピング枠と異なる法律を基にした審査が実施されます。そのため、ショッピングのみの審査よりも審査項目が増え、審査に落ちる可能性も出てきます。

Q:JCBゴールドのインビテーションを受けると審査難易度が下がりますか?

A:JCB一般カードを継続的に利用していると人によってはJCBゴールドのインビテーションを受けることがあります。しかし、インビテーションを受けても通常のJCBゴールドの審査は実施されるため、審査難易度が下がることはありません。但し、JCB一般カードで健全な利用を継続している事実は一定の評価を得るでしょう。

Q:家族カードの審査は厳しいですか?

A:家族カードの審査は、申し込みした家族会員ではなく本会員に対する審査になります。利用可能枠も本会員と家族会員で共有するので、それまで健全な利用ができていれば、審査に落ちることも少ないでしょう。

Q:JCBを名乗る怪しいメールが来たらどうすればいいですか?

A:JCBカードを持っているかどうかにかかわらず、JCBを装った「何らかの緊急性を訴える」ことによって情報を不正に得ようとするメールやSMSが増えています。不審なメールやSMSを受信した場合には本文内のリンク先をクリックしたり個人情報おを入力したりしないようにしましょう。